スカウト詐欺とは
街中でスカウトし、登録料やレッスン料等の名目で金銭を取る詐欺です。
スカウト詐欺の特徴
芸能プロダクションやモデルのスカウトを名乗りスカウトし、登録料等支払うが実際にデビューはできない。主に10代~20代の女性が被害に遭いやすい。 この他にも企業に勤める人に対して行うヘッドハンティング詐欺等があり、具体的な企業名と高額な給料や希望に合った内容を提示して相手の関心を引いておいて、契約には保証料の一時的な徴収や、調査にかかった費用が必要と言い金銭を支払わせ、さらに、この話は転職先企業の上層部しか知らないので内密にしてほしいなどと言って、詐欺が発覚するまでの時間稼ぎをし、集めた金銭を持ち逃げする手口がある。
スカウト詐欺の事例
スカウト詐欺の事例を紹介。
芸能スカウト装い金銭を詐取した事件
実際の事件
「横浜の芸能スカウト詐欺:被告に懲役8年の判決」
(引用:毎日新聞2005/5/24)
若い女性に声をかけ、タレント登録料名目で金をだまし取っていたとして、詐欺罪などに問われた被告に対し横浜地裁は23日、懲役8年(求刑・同10年)の判決を言い渡した。裁判長は「周到に用意された悪質な犯行」と述べた。
判決によると、被告は芸能スカウトを装って20~30代の女性7人に声をかけ、横浜、川崎両市内で03年7月~04年9月までの間、タレント登録料の名目などで計640万円を詐取した。また04年7月、スタッフにするとだまして勧誘した女性をレッスンと称し横浜市鶴見区のホテルに連れ込み、睡眠薬を飲ませたうえで性的暴行をした。
被告は「スポンサー」と称して大手ビール会社や化粧品会社の名を挙げたり、有名人の名前をあらかじめ登録した携帯電話を見せるなどの方法で被害者を信じ込ませていた。まただまし取った金は競馬などの遊興費に充てており、裁判長は「犯情は悪質で被害感情は厳しい」と断じた。
音楽関係者デビューに関する詐欺
情報提供:T.I.U.総合探偵社
「CDデビューさせる」などとして、若者バンドのメンバーを騙し、金銭を集めるといった被害が多く発生しています。
具体的な事例では、音楽学校で知り合った男女のバンドメンバーがライブ後、「・・・事務所」の名刺を持った男性から、CDデビューの話を持ちかけられ、当初はインディーズCDの制作とその売り込みのために行動費がかかるいう名目で合計で310万円を騙し取られ、その他、飲食費等を騙し取られた。
調査の結果、名刺にあった会社は架空であり、情報収集と聞き込み調査から、本人住所を判明した。
当事者間での話し合いの際、被害を受けたバンドのメンバーが、加害男性の部屋で高額なギターなどを発見したため、被害金の一部をそれら高額楽器を処分するとの約束を取り付けたということであった。
しかし、一向に被害回復は成されず、結局、民事裁判による被害回復が図られたが、それらギターは執行の際に、別人物の所有物を借りているとする書類を加害男性が執行官に示したため、執行不能となる。
再度調査を行ったところ、それら書類や書類に書かれた人物は架空であり、執行を妨害した事が明らかになった。
執行妨害や私文書偽造行使などの罪を怖れた加害男性が、自ら高額楽器を処分し、その売却益で損害他賠償に応じたため、本件は終了指令の下、無事解決となった。
(本件、法手続きは、当事者・弁護士によって行われています。これら手続は弁護士法によって、どのような形式の探偵社でも行う事は出来ません。弁護士法72条・73条、法律事務は、T.I.U.総合探偵社では出来ませんので、ご了承下さい。また、法律事務については弁護士さんを紹介しております。)