リフォーム詐欺とは
リフォームする必要のない相手に虚偽の事実を示し、工事費等の名目で金銭を詐取する詐欺のことです。
リフォーム詐欺の特徴
高齢者の一人暮らしが被害に遭いやすく、誰かに相談する暇を与えずに契約をその日のうちに決めようとする。突然自宅に訪問してきて無料で検査する等といって上がりこみ、耐震性や害虫等の理由で工事を勧めるが実際は工事の必要はない場合や、正規の料金より高額な請求をする場合などがあり、被害額が大きい。工事費を前払いさせ持ち逃げしたり、実際に工事はするが酷い手抜き工事であったりする。被害を訴えようとしても会社が倒産していることもある。さらに、弁護士を騙って工事費用を取り戻せるなどといった二次被害に遭うこともある。
リフォーム詐欺の事例
リフォーム詐欺の事例を紹介。
杜撰な工事を繰り返された事件
実際の事件
「リフォーム詐欺、ずさん工事繰り返す 点検社員は素人同然」
(引用:毎日新聞2009/5/22 中部朝刊)
名古屋市のリフォーム会社によるリフォーム詐欺事件で、社長らが逮捕されたグループ2社がリフォームに関して素人同然の社員に家屋の点検をさせたうえ、壁に穴を開けて放置するなどのずさん工事を繰り返していたことが愛知県警の調べで分かった。
08年6月、給湯器の設置工事契約をした名古屋市の女性に「お客さんの都合による緊急工事ですから、クーリングオフは放棄してもらいます」と虚偽説明したとしている。
同年5月、同市の女性に「水道管がさびている。取り換えないと破裂する」とうそを言って水道管設置工事契約を結び、工事費60万円を詐取したとしている。
県警生活経済課によると、南区の女性宅では相場の3倍の工事費を取られたうえ、給湯器と水道管の接続が不適切で湯が出ないなどのトラブルがあった。港区の女性宅では、リフォームに関して知識も技術もない社員が家屋の点検をしていたうえ、壁に穴を開けて水道管をむき出しの状態で設置してあった。
元グループ社員の男性は取材に「多くの社員はリフォームについて素人同然だった」と認めた。
他の詐欺との併発事例を確認
情報提供:T.I.U.総合探偵社
リフォーム詐欺でのケースでは、別段利用価値のない斜面や未開発のリゾート地などを購入させる不動産詐欺や未公開株詐欺、測量の必要のない土地への測量詐欺(測量自体もいい加減なもの)などが多く確認されている。
特に不動産詐欺(地面師)の被害では、他詐欺や悪質商法の被害が多く、高齢夫婦の被害が多い。
こうした被害者は集中して被害を受けている事が多いため、何らかのリストが流れているのではないかとも考えられるが、リストから削除するため費用がかかるといった詐欺も横行しており、歯止めがない。
こうした詐欺では、確かに既に倒産している法人名義を使ったり、架空の法人(例えば、株式会社)を使うケースが多数確認されているが、早めの対処調査によって、関係者などを割り出せる事が多いのも事実である。
また、クレジット支払いなどを契約させられているケースもあり、法的な対策も急務である場合もある。(法的対策は弁護士を紹介。)